「流星群」ペンダントの作り方を公開する。動画なし

2015.11.26 Thursday

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    ガラスでお金を稼ぐことを本業としなくなってきたので、やる気ある若者たちに(ご年配の方でもこれから始める人たちに)
    作品制作に役立ててもらおうと「流星群」の作り方を公開します。

    写真も、動画もありません。
    専門用語やガラスをやっている人にしか伝わらない表現もあるかもしれません。
    お好きな人だけお読みください。

    ■用意するもの
    ・集中炎のエアバーナー(うちはロペックス)(プロパンガス)
    ・銀箔(厚手)
    ・銀箔(薄手)
    ・佐竹ガラスロッド 黒透明
    ・佐竹ガラスロッド クリア
    ・佐竹ガラスのポンテ 黒透明
    ・佐竹ガラスのポンテ クリア
    ・電気炉(キープ温度385°)
    ・くいきり
    ・針(ひっかき棒)
    ・小さめのピンセット(先が細いの)
    ・鉄板(カーボン板)

    ■事前準備
    火をつける前に、銀箔(薄手)を15mm角ぐらいに切ります。
    次に、銀箔(厚手)を5mm角ぐらいに切ります。
    その二つを、ほこりやチリをはらった鉄板もしくはカーボン板にのせておきます。


    1、火をつけてから銀箔をつけるまで(各工程の中で一番大事なところ)

    バーナーに火をつけます。エアーは適量です。エアーの出具合で銀の耀変具合が変わります。このエアーの量とガスの量はとても大事です。ご自身できれいな模様がでるように調整してください。ガスの量はかなり絞って、もう少しで火が立ち消えになるちょっと手前まで減らします。
    佐竹ガラスロッド 黒透明を火に入れます。もちろん弾けないよう振りながら入れます。
    少し溶けてきたら取り出して鉄板(カーボン板)の上の銀箔(薄手)の上に押しあてます。銀箔(薄手)がガラスにくっついたらすぐに火に戻します。斜めに火に入れ、銀箔(薄手)がしっかりと火に当たるようにします。もちろんこの間はガラスロッドを回転させて温め続けます。すると銀箔(薄手)が火によって周りから消えていきます。周囲の銀箔(薄手)が消え、円形に銀箔(薄手)が小さくなっていきます。その途中で火から出し、中央を狙って、鉄板(カーボン板)にのせた銀箔(厚手)に上から押し付けます。
    銀箔(厚手)がガラスにくっつきます。そうしたら、火に戻し、同じようにガラスロッドを回転させながら銀箔(厚手)を消していきます。熱し続けると。小さな銀の粒がガラスのドームの中央についていると思います。周囲から銀箔(厚手)が溶けて行って中央に集まった結果です。この銀の粒のサイズが大きすぎるとペンダントが冷めたとき、銀の粒の周りにヒビが入る原因になります。

    ※ 銀箔をくっつけるときとそれを火に戻すときはできるだけ素早くしてください。最短時間でできるようガラスロッドを持つ手を考えてください。ガラスロッドをキープする手で一連の動作をできるようになるといいです。


    2、銀の粒をクリアガラスに閉じ込める。銀を耀変させ、発色させる。

    1番で作ったガラスの粒付き黒透明ガラスロッドを片方の手でキープしながら、もう片方の手でクリアガラスを溶かしていきます。
    黒透明ガラスロッドのドームの3倍くらいの容積になるくらいまでクリアガラスを溶かします。
    クリアガラスがたまったら、黒透明ガラスロッドのドームを温めていきます。少し赤くなるくらいまで温めます。
    クリアガラスもちゃんと動くぐらいの温度でキープし続け、クリアガラスと黒透明ガラスロッドのドームを溶着します。
    そして、少しづつガラスの塊をねじっていきます。片方の手をゆっくり回転させ、もう片方の手を同じ方向にもう少し早く回転させるときれいにねじれていきます。火の当て方も大事です。火から出したり、入れたりしてきれいにねじれるよう調整しましょう。


    3、ねじれたガラスの塊をつぶれた球体にしていく。(これ以降は、耀変と関係なし。経験の深い方は推測できる範囲)

    今、クリアガラスの先と黒透明ガラスの先にねじれたガラスの塊がついて、一本の棒になっていると思います。
    そこから、まず、黒透明ガラスのほうを熱で切っていきます。クリアガラスのほうは冷まして、グラグラしないよう安定させてください。熱で切ったら、ねじれたガラスをどこからでもいいから溶かしていって、つぶれた球体にします。少し上に向けて熱して、つぶしてください。つぶしすぎると、模様に立体感がなくなるのでつぶしすぎないようにしてください。黒透明ガラスが冷めてグラグラしないくらいまで安定させてください。


    4、つぶれた球体の黒透明ガラス側にポンテをつけてうつしかえ、クリアガラスのほうを整える。

    つぶれた球体の黒透明ガラス側にポンテをつけます。ポンテはつぶれた球体側はまあまあ冷めていて、ポンテ側はアツアツよりも少し冷めている温度でつけます。完全なコールドポンテだと落ちてしまう時があるので注意してください。ポンテをつけたら、クリアガラスを熱で切ります。クリアガラスのほうもドーム状に整えます。このときやっと初めて、耀変の色、模様を正面から確かめることができます。この面がペンダントのおもて面になります。


    5、ループ(ひもを通すわっか)をつける。電気炉に入れるまで

    でてきた模様からペンダントにしたとき、どこを上にしたらきれいに見えるかを考えます。たいてい、大きめの銀の粒が中央からちょっと外れていますので、ちょっと外れたほうを下にすると落ち着きます。銀の粒が中央より少し下にある形ですね。
    ループをつける位置の反対側のところにポンテをつけます。このポンテも先ほどと同様にしてください。
    黒透明ガラスのポンテを食いきりで切ります。前述のポンテが冷めて食いきりの振動をもろに受けるとポンテが外れてペンダントが落ちてしまいます。ポンテがまだ動くくらいに食いきりで切ってしまうか、ポンテを振動で落ちないくらいまで溶着してしまうのがいいです。
    そうして、ポンテを付け替えたら、ループをつけていきます。溶かしたクリアガラスを、同じように温めたループをつける部分(ポンテの逆側)に先端をつけて棒ひきの要領で伸ばします。クリアロッドとは熱で切り、伸ばしたガラスを曲がりやすいように温め、ピンセットでつまんでペンダントの裏にくっつけます。きれいに曲がりのないループになるように気をつけます。
    ループを針で整えます。ループを上から見たり、正面から見たり、裏側から見てズレのないように直します。
    できたループにガラスが熱ショックで割れないくらい軽く温めたピンセットを差し込んで掴みます。ポンテをほかのガラス棒でたたいてはずせたら、ポンテ跡を温めて消します。ポンテをたたいても外れなかったら、熱で切ります。同じくなんとか形を整えて電気炉に入れます。ペンダントのおもて面が上になるように置いてください。

    佐竹ガラスの徐冷温度は400℃ですが、もう少し低めの385℃くらいが、電気炉の温度が上がりすぎたとき、電気炉の床の跡が作品につかないのでお勧めです。




    ■おわり。

    お疲れさまでした。役に立つかどうかわかりませんが、公開してみました。
    大事なのは工程1だと思います。二種類の銀箔を使う理由は、きれいな模様を薄手で作って、銀の粒を厚手で小さく作るためです。
    そして、全然きれいにできないという方、エアーの量とガスの量を気にしてください。耀変で真っ白になったり、たいしてきれいな発色をしないことも多いですが、根気よくきれいになるバランスを探してください。


    さてさて、みなさん、ここまで専門的なガラスのことを書きましたがあんまり興味がない人も多いんではないでしょうか。
    実はこの記事、書くことがなくなってきたという理由もあり書きました。
    ガラスネタがどんどん枯渇していきます。
    さて、次はどんな更新にしよう……。


     

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